まずは東京大学本郷キャンパスへ。農学部側から入り、上野博士に駆け寄るハチ公の銅像の周りをうろつく。農学資料館の展示を見て、さらにキャンパスを進む。どこからともなく蝉の声が聞こえるようだ。
言問い通りを渡って工学部エリアへ。格調は高いけれどやや(かなり)古めかしい校舎が並ぶ。学園紛争の頃にはテレビでおなじみだった安田講堂も外から見学。紛争後は荒廃していたが、旧安田財閥系の寄付などによってふたたび利用可能となっているらしい。
キャンパスのはずれはうっそうと緑が茂っていて、降りていくと三四郎池に至る。大きな鯉が群れて近寄って来る。池の周囲を散策中に2名がはぐれるも、後で無事合流。
さらに学内を散策していく。時間の都合で赤門は遠目のチラ見にとどめて、鉄門から外へ。なんだか最高学府から庶民の住む下界に降りてきた感じ。
次の目的地は旧岩崎庭園。建物に向かうアプローチには小さなキノコの列や巨大ないかにも毒がありそうなキノコが、これぞ梅雨茸っていう感じで生えている。
今も残る建物は廊下でつながる洋館と和館、それに山小屋風の撞球室だ。洋館の半分は改修工事中のようで工事用の足場とシートに覆われているが、館内の見学は通常通り出来るようだ。古びた家具や調度品が並び、平成、昭和、大正を通り越して明治の空気も感じられる。
旧岩崎庭園を後にして上野不忍池へ。一面に生い茂る蓮はところどころに美しいピンク色の花が咲き、葉も花も時折風に揺れている。大きな葉の真中に水が湧きだしているものがあり、びっくり。
この日は参院選の投票日、会社の一室が某候補者の選挙事務所になっていて開票速報までに戻らなければいけないとのことで、Sさんが途中退出。そして句会宴会が終わった後で精鋭たちはさらにもう一軒、居酒屋かのやへ。そこに実家に帰省していたおひささんが新幹線で戻ってきて乱入してきて、さらに超精鋭たちがもう一軒行ったとか行かないとか…大倉吟行の夜は今回も熱いのであった。
扇風機ゆつくり回る岩崎邸
梅雨茸の列は小人の国までも
梅雨茸を太らせてゐる低気圧
三四郎池へ注ぐ水音宵涼し
古団扇使ひて巡る岩崎邸
マントルピース塞ぐ手すりや夏館
病葉や小銭供ふるハチ公像
白南風に窓開けはなつ撞球室































