5月25、26日の週末は、大倉句会の鍛錬合宿に参加した。
一泊二日で10句出しの句会を5回やって計50句を作ることを目標に昨年初めて実施されたこの大倉句会鍛錬合宿、今回は第2回だ。
京急品川駅ホームに8時20分に集合して、その場で各人が夏の季語を出し合って兼題を決める。
1回目の句会の兼題は、以下の通り。出句締め切りは10時45分とのこと。
結葉(ムスビバ)、汗、日盛、新樹、涼し、鉄線花、天道虫以上各1句、吟行句当季雑詠3句で10句
ってことで、車内ではみんなバラバラの席に散会して、俳句を作る。
このあと見かけたもので作る句もあるかもしれないけど、出来れば7~8句は車内で準備しておきたい。でもなかなかできないうちに45分は経過して、横須賀中央駅に到着。
ここから海岸まで十五分ほど歩くと、かつての戦艦三笠が今は「記念艦」として展示されているので、こちらを見学。
かつての戦績や機能を誇らしげに語る展示だけれど、その姿はどこか物悲しい。
よく見ると氷川丸の様に海に浮かんで展示されているわけでは無く、完全に陸地に封じ込められているようだ。
次の目的地は、近くの桟橋から船で10分ほどの猿島へ。島に到着早々、日当たりの良い休憩スペースで1回目の句会をやる。あまりの暑さに消えるボールペンで書いた俳句が消えてしまったりするけど、何とかなぞり書きして切り抜ける。
その後ランチ、なかなか強気な価格設定のカレーライスと冷たいビールで一息つく。
句会後は島内散策。かつては軍事要塞島だったが、今は東京湾内唯一の無人島らしい。要塞の遺構とビーチでのバーベキューと磯遊びなどを中心に観光地としてにぎわっている。島内の遺構の一つである展望台跡は、かつて仮面ライダーの撮影でショッカー基地として使われてたんだとか(現在は老朽化のため立ち入り禁止)。
でも、単に散策するだけじゃなくって、俳句も作らねばならない。
お次の課題は吟行句。三笠や猿島で出会った景色などを題材とした当季雑詠で10句出し。猿島散策後は駅まで戻って電車で馬堀海岸駅へ移動し、夜の飲み物とおつまみなど調達後、徒歩で宿まで向かう。これが思ったより遠くて欲張って買い込んだお酒は重くて、一同ヨレヨレ化する。
お風呂に入ってビールでも飲みたいところだけど、とにかく10句俳句をつくって、句会に突入する。
その後にやっと夕食。
海辺の宿だけあって、中途半端な肉料理は無く、魚介系が充実していて美味しい。
ビールや日本酒を飲み、楽しくお食事をするけれど、まだ鍛錬は終わってないのだ。
夕食後はさらに10句出しの句会、今度のお題は夕食風景にある季語ってことでみんなで出し合って、浴衣、夕焼、夕凪、サングラス、ビール、冷酒、夏座敷、鯵、パセリ、冷房を各1句。
つらいけど、もう酔っているのでなんとなくイキオイで作って句会に突入する。
で、終了後は翌朝の朝食8時、出句〆切8時45分との指令が出て、一日目の俳句の部は終了。
とは言え、せっかくお買い物してきたドリンクもあるしってことで、もうちょっと飲んで解散となる。
つづく
~ 今日の俳句 ~
新樹光抜けてスケートボードかな
夏潮やZ旗の意の説明板
日盛の甲板伝ふエンジン音
くつきりと空気切り取り鉄線花
エレベーターに仄かに汗の匂ひだけ
夏草や戦艦陸に閉ぢこめて
敗戦の遺構朽ちかけ夏薊
戦はぬ船夏空の万国旗
海からの風緑陰の展望台
海岸へ階段駆くる水着の子
夕凪や今日訪ねたる島の影
電線の影越しの海大夕焼
今日一日海を見てきたサングラス
海沿ひを長々歩き夏座敷
泡消ゆる前に乾杯せよ麦酒
冷酒に旅の一日を締めくくる
冷房やしばし吹き出し口の下
皿の余白刻みパセリのキャンバスに
記念艦三笠。
船内には戦績を記した金属板がある。もっともっと刻みたかった感じの余白あり。
ブリッジの艦長の立ち位置からの眺め。
彼方に見えるのはこれから向かう猿島らしい、
被弾した艦材で作った雪見灯篭、伊藤博文に送られたが後日伊藤家から返還されたもの。
戦闘の様子を再現したもの。
地下にはこんな展示や、VRのコーナーもある。
猿島に渡り、句会後のランチ。こちらが強気価格のカレーライスとビール。
島内にはレンガ積みなどの遺構が数多く残る。
手彫りっぽい切り通し。
ラピュタに似てるっていうので、人気が出ているんだとか。
磯遊びができるコーナーもあり、自然は美しい。
砂鉄海岸。
BBQコーナー上空では、鳶がおこぼれを狙って旋回する。
こちらが本日のお宿、やまに。
夕食前の句会を終えれば、夕日が美しい。
お待ちかねの夕食、炎が見えるのはサザエのつぼ焼き。
もちろんビールもお酒も飲む。乾杯!
お造りは、さすがの迫力、一切れが大きい。
天ぷら。
他に焼き魚なども出て、最後はご飯とみそ汁と香の物。
そしてこの後はまたも句会なのであった。。。
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